✦ MAREA FREE EDITION OFFICIAL GUIDE ✦

MAREA 公式操作ガイド & 仕様解説

NASA JPL VSOP87 高精度惑星軌道モデル × 3D WebGLインタラクティブ天球儀 × 物理重力潮汐力シミュレーター

準拠規格: VSOP87 / IAU-76 描画エンジン: WebGL 2.0 / Three.js データ保護: Zero-Knowledge Local バージョン: 2026 Free Core
Part 01

1. システム概要と基本設計

MAREA(マレア)は、天文学の古典的計算法と現代の天体力学(NASA JPL / VSOP87 高精度惑星軌道理論)を融合させた、完全ブラウザ完結型の3D天球儀 & 物理重力潮汐力シミュレーターです。

利用者のブラウザ上でリアルタイムに球面三角法および重力ポテンシャル計算を行い、任意の観測地点・日時における太陽・月・古典5惑星の天球上での三次元空間配置および海水の起潮力を精密に視覚化します。

MAREA 無料版 メイン画面概要
図 1.1: MAREA 無料版 メイン画面(高精細3D天球儀・リアルタイム時間制御・天体座標テーブル)

🪐 3D天球儀エンジン

黄道座標系・天の赤道・地平線・子午線を三次元空間に同時投影し、直感的な視点操作で天体の立体配置を把握可能。

🌊 物理潮汐力シミュレーション

月と太陽の万有引力ベクトルから合成重力ポテンシャルの24時間推移を計算し、大潮・小潮の波形をリアルタイム描画。

🔒 完全ローカル計算設計

外部サーバーへのデータ送信は一切行いません。すべての天体計算・画像生成はクライアントの端末内で完結します。

Part 02

2. ヘッダー機能と観測地点設定

画面上部のヘッダーバーには、システム状態の確認、観測地点(緯度・経度・タイムゾーン)の設定、現在日時の表示、全画面プレゼンテーション表示、および言語切替ボタンが集約されています。

MAREA ヘッダーコントロール
図 2.1: ヘッダーコントロール(観測地点セレクター・日時表示・言語切替)

📍 観測地点・タイムゾーン設定

主要都市(東京・ロンドン・ニューヨーク・パリ・カイロ等)のワンクリック選択に加え、緯度・経度(0.0001°刻み)およびUTCタイムゾーンを手動で高精度指定できます。

🖥️ プレゼンテーション全画面モード

「Fullscreen」ボタンをクリックすることでブラウザのUI枠を隠し、大画面モニターやプロジェクターでの研究発表・講義に最適なフルスクリーン表示へ切り替わります。

Part 03

3. 3D天球儀シミュレーター操作

WebGL 2.0 および Three.js を用いた高精細3D天球儀は、地球上の観測者を中心とする天球モデルを忠実に再現します。Retinaディスプレイ対応の高解像度テクスチャとビルボードラベルにより、鮮明な空間天文学シミュレーションを提供します。

3D天球儀シミュレーター画面
図 3.1: 3D天球儀(黄道環・地平線平面・天体位置ベクトル・昼夜セクト判定)
💡 3D天球儀の操作方法:
  • 視点回転(ドラッグ / スワイプ): マウスの左ドラッグまたは画面スワイプで、360度あらゆる角度から天球を観察できます。
  • ズーム(ホイール / ピンチ): マウスホイールまたはピンチイン・アウトで、地球近傍から天球外縁までスムーズに拡大・縮小可能です。
  • 昼夜セクト光彩: 太陽が地平線(Horizon)の上にある場合は昼光彩、地平線下の夜間は恒星空間光彩へと動的に背景が変化します。
Part 04

4. 歴史的天文イベント・プリセット

画面上部のプリセットデッキには、人類の天文学史において重要な8つの基準日時・天文イベントが登録されています。ワンクリックで即座にその日時の天球配置と潮汐力波形をロードできます。

歴史的天文イベント・プリセットデッキ
図 4.1: 8つの歴史的天文イベント・プリセットデッキ

🏛️ 古代・ルネサンス基準点

春分点(Vernal Equinox)、夏至・冬至、ヘリアカル・ライジング等の季節指標や、ガリレオによる望遠鏡観測開始(1609年)などの歴史的瞬間をワンタップで再現。

🌌 惑星大会合(Great Conjunction)

木星と土星が同一黄道経度で重なり合うグレート・コンジャンクションなど、天体力学上の稀少な整列状態を即座に三次元検証できます。

Part 05

5. 天体座標エフェメリステーブル

太陽(☉)、月(☽)、水星(☿)、金星(♀)、火星(♂)、木星(♃)、土星(♄)の古典7天体について、指定日時・地点における高精度な天体測定データを一覧表示します。

天体座標エフェメリステーブル
図 5.1: 天体座標エフェメリステーブル(黄道経度・緯度・赤経・赤緯・順行/逆行)
項目 表示内容 天文学的意義
黄道経度 (Longitude) サイン名 + 度・分・秒(例: ♈ 15°24'12") 春分点を基準(0°)とする黄道座標系上の位置
赤経 / 赤緯 (RA / Decl) 時・分・秒 / 度・分・秒 天の赤道を基準とする赤道座標系上の実測位置
ハウス位置 (House) 第1〜第12ハウス 観測地点の地平空間における局所分割位置
運動状態 (Speed / Motion) 順行(Direct) / 逆行(℞ Retrograde) 地球からの見かけの公転運動速度と方向
Part 06

6. ハウス分割計算法と地平座標

観測地点の緯度・経度と恒星時から、東の地平線と黄道の交点であるアセンダント(ASC)、天頂子午線との交点であるミッドヘブン(MC)を計算し、全12ハウスの境界線(カスプ)を導出します。

ハウスカスプ計算テーブル
図 6.1: ハウスカスプ計算テーブル(第1〜第12ハウス、ASC / MC / DSC / IC)

📐 Whole Sign(ホールサイン分割)

ヘレニスティック期の伝統的計算法。ASCを含むサイン全体を第1ハウスとし、各サインを30°ずつ均等に1ハウスとして割り当てます。

🏛️ Regiomontanus(レギオモンタナス分割)

中世・ルネサンス期に確立された空間分割法。天の赤道を東の地平線から30°ずつ等分し、黄道上に投影してカスプ度数を算出します。

Part 07

7. 古典品位論とエジプシャン・ターム

古代プトレマイオス天文学およびヘレニスティック期の学術体系に基づき、天体の黄道サイン内での位置関係から古典的品位(Essential Dignity)およびエジプシャン・ターム(Egyptian Terms)を自動判定します。

古典品位論・エジプシャンターム判定表
図 7.1: 古典品位(Domicile / Exaltation / Detriment / Fall)およびターム分割マトリクス
古典品位(Dignity) 配点基準 概要定義
支配 (Domicile / Ruler) +5 天体が自らの本来の支配サインに滞在する最良の状態
高揚 (Exaltation) +4 天体のエネルギーが最高度に発揮される特定のサイン位置
障害 (Detriment) -5 支配サインの正反対(180°)に位置し、機能が制約される状態
下降 (Fall) -4 高揚サインの正反対に位置し、天体の品位が低下する状態
放浪 (Peregrine) 0 主要な品位を持たず中立的な状態
Part 08

8. アスペクト幾何学と角度調和

天体間の黄道経度差から形成される主要角度(メジャー・アスペクト)を幾何学的に検出し、許容誤差(オーブ)および接近(Applying)・離角(Separating)の動的推移を計算します。

アスペクト幾何学マトリクス
図 8.1: アスペクト幾何学マトリクス(合・60°・90°・120°・180°および実測オーブ)

📐 プトレマイオス主要アスペクト

0°(Conjunction / 合)、60°(Sextile)、90°(Square / 矩)、120°(Trine / 三分)、180°(Opposition / 衝)の幾何学的角度関係を厳密算出。

⚡ 接近と離角(Applying / Separating)

天体の公転角速度を比較し、アスペクト角度へ向かって接近中(Applying)であるか、通過して離脱中(Separating)であるかを自動判定。

Part 09

9. 24時間物理重力潮汐力波形

地球上の観測地点における、月と太陽の万有引力および地球自転に伴う遠心力の合成ベクトルから、海水の潮汐隆起ポテンシャル(Mareaカーブ)を24時間連続関数として算出しグラフ描画します。

24時間潮汐力波形グラフ
図 9.1: 24時間物理潮汐力波形(大潮・小潮・満潮・干潮のポテンシャル推移)
🌊 潮汐力波形の特徴と操作:
  • 大潮(Spring Tide / 朔望潮): 新月および満月の際、月と太陽の引力ベクトルが一直線上に重なり、最大の潮汐振幅を記録します。
  • 小潮(Neap Tide / 上下弦潮): 上弦および下弦の際、引力ベクトルが直交(90°)し、潮汐振幅が最小化します。
  • タイムラインクリック: グラフ上の任意の時刻をクリックすると、瞬時にその時刻の天球配置へシミュレーションが同期します。
Part 10

10. リアルタイム追従と時間シミュレーション

画面下部のタイムコントロールデッキにより、現在の実時間(Now)への自動同期、日時の自由指定、および時間の再生・コマ送り・逆再生シミュレーションを行えます。

タイムコントロール・時間シミュレーションデッキ
図 10.1: タイムコントロール(再生/一時停止、ステップ幅切替、リアルタイム追従)

⏱️ リアルタイム同期

「Now」ボタンで現在の端末時計に復帰し、1秒刻みで天球と潮汐力の変化をリアルタイム追従します。

⏩ ステップ再生エンジン

1分・1時間・1日・1朔望月・1太陽年の各ステップ幅を選択し、天体の見かけの動きを滑らかにアニメーション再生。

⏪ 過去・未来への時間跳躍

日付・時刻の直接入力により、有史以来の過去から数百年先の未来まで、任意の瞬間の天体を瞬時に再現。

Part 11

11. 天体サマリーカードのエクスポート

指定された日時・観測地点における天体座標、ハウス配置、および潮汐力グラフを美しく統合した高解像度PNG画像(サマリーカード)を、ブラウザのHTML5 Canvas機能によりローカル生成・ダウンロードできます。

天体サマリーカードエクスポートモーダル
図 11.1: 天体サマリーカード生成・ダウンロード画面(完全端末内レンダリング)
🔒 完全端末内レンダリング: 画像生成処理は利用者のブラウザメモリ内で完結するため、入力した日時や場所の情報が外部サーバーにアップロードされることは一切ありません。
Part 12

12. システム動作環境 & サポート規定

💻 推奨動作環境(動作確認済み環境)

項目 対応仕様
対応ブラウザ Google Chrome (v90+), Apple Safari (v14+), Microsoft Edge (v90+), Mozilla Firefox (v88+), Brave
対応OS macOS (Sonoma / Ventura / Monterey), Windows 10/11, iPadOS, iOS (iPhone), Android, Linux
グラフィック WebGL 1.0 / 2.0 対応 GPU(過去10年間に製造されたPC・スマートフォン・タブレットの99.9%に対応)
インストール インストール不要(Webブラウザから即座に起動・オフラインキャッシュ対応)

📬 カスタマーサポート & お問い合わせ規定

MAREAの開発・サポートチームでは、研究者や専門家のご利用をサポートするため、専用のお問い合わせ窓口を設けております。

  • カスタマーサポート窓口: support@marea-astro.com
  • サポートSLA(応答時間): お問い合わせ受領後 24〜48営業時間以内 に専門スタッフが回答いたします。
  • オンライン注文・ライセンス照会: paddle.net にて注文番号またはメールアドレスから即時確認可能です。
  • 返金方針: デジタルライセンスキー即時発行商品の性質上、発行後の返金は原則不可となります(事前に無料版にて全機能・動作環境をお試しいただけます。詳細は返金ポリシーをご確認ください)。
Part 13

13. よくある質問(FAQ)

⚙️ 1. 基本操作・システム仕様について
Q 無料版で利用できる機能の範囲を教えてください。
無料版では、高精度3D天球儀の全視点操作、NASA JPL VSOP87準拠の天体座標テーブル、古典品位・エジプシャンターム判定、アスペクト幾何学マトリクス、24時間物理重力潮汐力波形、リアルタイム追従・シミュレーション再生、および天体サマリーカードのPNG保存がすべて無制限にご利用いただけます。
Q 海外の都市や任意の観測地点を設定できますか?
はい、全世界に対応しています。ヘッダーの観測地点セレクターから主要都市をワンクリック選択できるほか、任意の緯度・経度(0.0001°刻み)およびUTCタイムゾーンを手動で自由に設定可能です。
📐 2. 天体計算ロジック・天文学について
Q 使用している天体軌道計算アルゴリズムは何ですか?
フランス天文学局およびNASA JPLで標準採用されている「VSOP87(Variations Séculaires des Orbites Planétaires)」高精度惑星理論、およびIAU-76歳差章動モデルに基づき、ミリ秒単位の高精度で黄道・赤道座標を計算しています。
Q 昼夜セクト(Diurnal / Nocturnal)はどのように判定されていますか?
観測地点の局所地平座標系(Horizon)において、太陽の地平高度が0°以上(地平線上)の場合は昼(Diurnal)、0°未満(地平線下)の場合は夜(Nocturnal)と幾何学的に自動判定されます。
🌊 3. 物理潮汐力・重力波形について
Q 潮汐力グラフの大潮と小潮は何を根拠に計算されていますか?
月と太陽の万有引力ベクトルの合成ポテンシャルの24時間推移です。太陽と月が一直線上に並ぶ新月・満月期は大潮(Spring Tide / 振幅最大)、直角をなす上弦・下弦期は小潮(Neap Tide / 振幅最小)となります。
🔒 4. プライバシー・データ保護・サポートについて
Q 入力した日時や場所の情報は外部サーバーに送信・蓄積されますか?
一切送信されません。MAREAは「Zero-Knowledge Local Architecture」を採用しており、すべての天体計算・画像生成はお使いのブラウザ内部で完結します。第三者サーバーにデータが記録されることはありません。
Q 技術的な問い合わせやサポート窓口はどこですか?
support@marea-astro.com にて承っております。専門スタッフが24〜48営業時間以内に迅速にご回答いたします。